「男前もべっぴんさんもそうでない方も、どうか献血にご協力をお願いします」。テンポのいい巧みな話術で献血を呼びかける、大阪府赤十字血液センター(大阪市城東区)の男性係長が話題を集めている。軽妙な話術で通行人に呼びかけるさまは、ユーモアあふれる雑踏警備で話題になった“DJポリス”ならぬ“DJ献血マン”との声も。センターの担当者は「彼のおかげで献血者数が増えた」と、その効果に太鼓判を押している。
◆「待ってまっせ」
「ちょいとそこの兄ちゃん、こっち向いてください。そうです、あなたです。うちの優秀な職員が待ってまっせ」
平日午前中のJR京橋駅(同市城東区)と京阪京橋駅(同市都島区)の間にある広場。右手にマイク、左手に「命を救う献血」と書かれたボードを手にしたセンター献血推進一部の亀谷隆係長(55)が、足早に歩く通行人らに大声で呼びかけた。「ちょっとくまのプーさんに似たスタッフが受け付けしています」。20メートルほど離れた場所では、待ち合わせ中の若い男性2人組がクスクスと笑いながら聞き入っている。
◆係長が試行錯誤
亀谷さんが呼びかけを担当し始めたのは約10年前。当初は「一辺倒の文句で誰も立ち止まってくれなかった」。試行錯誤を重ね、3年前に今のスタイルに。「短い時間でいかに興味を持ってもらうかが勝負」といい、関西弁の“マシンガントーク”で献血をPR。現在、年間100日以上、JR大阪駅前などで朝から夕方まで立ち続けている。
全国的に若者の献血者数は減少傾向にある。府内の20代の献血者数は平成11年度が15万2791人だったのが、25年度には6万7947人にまで激減している。一方で高齢化などに伴い、輸血用血液の使用量は18年度以降、増加の一途をたどっている。
◆後進へ技術指導も
亀谷さんはこうした現状を踏まえ、「患者の命を支えているのは若者の献血。だから若者が食いつくように、こんな話し方してます」と明かす。
センターの担当者は「彼が呼びかけると献血者数がかなり伸びる。ぜひその技術を後輩にも引き継いでいってほしい」と後進指導にも期待を寄せている。
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